現在利用可能な機能: 「データの説明を見る」機能、Tableau Catalog、および Tableau Server Management Add-on

Tableau 2019.3 がリリースされました。このリリースでは、データをさらに理解できるとともに、データへの信頼を築くことができます。データドリブンな組織としての成長と、Tableau の大規模な運用がさらに簡単にできるようにしています。

新機能を搭載した Tableau 2019.3 では、データを使ってさらに多くのことができるようになりました。このリリースでは、データをさらに理解できるとともに、データへの信頼を築くことができます。データドリブンな組織としての成長と、Tableau の大規模な運用がさらに簡単にできるようにしています。注目の機能は次のとおりです。

Tableau 2019.3 には他にも、保存時の抽出の暗号化データに聞く」機能の埋め込み、パブリッシュされたデータソースに接続できる Prep Builder の機能など、強化された機能が搭載されています。最新リリースについて詳しくご紹介しましょう。

AI 搭載の「データの説明を見る」機能がデータの外れ値に関する説明を提供

なぜ外れ値があるのか、あるいは値が予想より高いまたは低いのはなぜかなど、私たちは常にデータの「なぜ」を理解しようとしています。そのためには通常、可能な説明を考え出し、データを使用してそれらを検証します。このプロセスには時間がかかり、多くの場合ユーザーの認識により限定されます。これを解決するために導入したのが「データの説明を見る」機能です。これは、データ内の予期しない値に関する説明を提供します。

Viz を作成する際に、ツールヒントからマークを選択して「データの説明を見る」機能の使用を開始することができます。この「データの説明を見る」機能では、背後で強力なベイズ統計法を使用して、説明が生成されます。そして、数百もの可能な説明を評価し、最も可能性の高いものをビジュアライゼーションとテキスト説明の組み合わせで提示します。そこからさらに、Tableau の全機能を使用して探索することができます。「データの説明を見る」機能によって原因を特定し、認識していなかった関係性を見ることができます。

この機能は、Creator および Explorer の既存の全ワークブックで有効化されます。データの準備やセットアップは不要です。インタラクティブデモを今すぐお試しください

Tableau Catalog はデータの信頼性、透明性、見つかりやすさを高めます。

今日の組織は大量のデータを取得しています。そのため、必要かつ信頼できると同時に、分析に関連した正確なデータを見つけることが難しい場合がよくあります。それを解決するのが、今回のリリースで導入した Tableau Catalog です。誰もが適切なデータを見つけてそのデータの出所を理解し、そのデータが Tableau 環境内の他のコンテンツとどのようにつながっているかを確認できます。Tableau Catalog は、Data Management Add-on の一部として Tableau Server および Tableau Online で使用できます。

Tableau Catalog によって簡単に、組織全体のユーザーが Tableau でどのようにデータを使用しているかを包括的に見ることができます。データ所有者は、使用状況の指標、リネージ、インパクト分析など、データに関する情報を確認できます。つまり、IT 部門およびデータ所有者は、データを上流および下流に追跡して、分析環境全体でデータがどのように使用されているかをより深く理解できます。また、データへの変更によって、そのデータに接続されているダッシュボードやビューにどのような影響があるかを、簡単に見て理解することができ、それらのアセットについて所有者にアラートを表示することができます。インデックスのスケジュール設定や接続の構成は不要ですカタログは自動的に、既存の Tableau Server パーミッションにマッピングされます。

Tableau Catalog は、組織全体でデータに対する信頼を構築するのに役立ちます。すべてのユーザーにとって、接続すべき適切なデータを見つけるための強力な検索機能となるだけでなく、コンテキスト (ダッシュボードを見る、または Viz を Web で作成するなど) に応じて、分析対象のデータに対する高い可視性を提供します。また、データ品質に関する警告では、不足しているフィールドやメンテナンスによる中断など、ダッシュボードで使用されているデータに関する問題がユーザーに示されます。データ所有者は、定義やメタデータを追加することも可能です。これにより、ユーザーはデータそのものをさらに深く理解できるようになります。データソースを使用するダッシュボードをユーザーが作成し、パブリッシュすると、他のユーザーがサイドバーを使用してそれらのデータの詳細を見ることができるため、誰もが簡単に自身の分析を信頼できるようになります。

効率的な拡張に役立つ新しい Tableau Server Management Add-on

Tableau Server を大規模に実行している組織では、その導入環境をより適切に管理およびコントロールできる必要があります。そのために役立つのが、今回のリリースで導入した Tableau Server Management Add-on (旧名: プロジェクトマッキンリー) です。より簡単に、管理プロセスを合理化し、大規模でミッションクリティカルな Tableau Server を実行できるようになるため、変化を続けるビジネスニーズに迅速に対応できます。この新しい機能により、Tableau Server のセキュリティ、管理性、スケーラビリィ機能が向上します。2019.3 には次の機能が含まれます。

  • リソース監視とコンテンツ管理に関する新しいツール:
    • Tableau Server リソース監視ツール: ハードウェア使用状況、VizQL セッション、データのクエリパフォーマンス、バックグラウンダーのワークロードなどに対する高い可視性が提供されるため、導入環境を理解し、的確に調整できます。
    • Tableau コンテンツ移行ツール: プロジェクト間、サイト間、または Tableau Server 環境間でのコンテンツの移動を管理します。移行プランを視覚的に構築して、それをスケジュールに設定します。プラン内で、データソースを再マッピングし、他のワークブックの変換を実行することもできます。
  • 外部リポジトリのホストとノードの最適化でスケーラビリティを改善: AWS EC2 でホスティングされている Tableau Server 導入環境の場合、メタデータリポジトリを Amazon RDS Postgres 上でホスティングすることで、スケーラビリティと可用性を向上させることができるようになりました。どのノードが、抽出の更新やサブスクリプションなどのバックグラウンドジョブを処理するかについてカスタマイズすることで、導入環境のパフォーマンスを最適化できます。それらのワークロードを特定のノードに分離することで、組織のニーズに合わせてより簡単に導入環境を拡張できます。
  • AWS キー管理の統合でセキュリティを強化: 保存時のデータ抽出の暗号化のために、Amazon KMS と統合しました。この機能は、AWS KMS の既存のお客様にとってキー管理作業を一元化するのに役立ち、さらに高度なセキュリティおよびコンプライアンスのシナリオに対応することが可能になります。

Tableau Server Management Add-on は、Tableau Server とは別に購入することが必要です。詳細については、Tableau の価格ページをご覧ください。注: Tableau Online のお客様については、拡張、パフォーマンス、セキュリティなどのすべてを Tableau が管理するため、Tableau Online で Server Management Add-on を使用することはできません。

Tableau 2019.3 のその他の注目機能

Tableau 2019.3 には他にも多くの機能があります。中でもお気に入りの機能をいくつかご紹介します。

  • 保存時の抽出の暗号化: セキュリティをさらに強化するために、Tableau Server 上で保存時の抽出の暗号化が可能になりました。これはオブジェクトレベルの暗号化と捉えることもできます。抽出ごとまたはサイトレベルで切り替えるだけなので簡単です。Tableau Online はすでに、サービスレベルで完全に暗号化されています。
  • 「データに聞く」機能をコンテンツに埋め込み: 「データに聞く」機能を会社のポータルや Wiki に簡単に埋め込むことができるため、組織内のより多くの人がデータに関して質問できるようになります。
  • パブリッシュされたデータソースに Prep Builder から接続: パブリッシュされたデータソースを準備フローに統合できるようになりました。他のデータソースと同様に接続できます。データの結合やビボットなど、Tableau Prep Builder のフル機能を自在に使用できます。
  • Tableau Prep でカスタムの R および Python スクリプトを使用: Tableau Prep フローの任意のステップで、R および Python スクリプトに接続できるようになりました。

Tableau コミュニティの皆様に感謝いたします。

今回のリリースも、皆さんがいなくては実現できませんでした。いつもフィードバックやインスピレーションをいただきありがとうございます。皆さんの貴重なお時間と労力をこのリリースの成功のために費やしていただき、感謝いたします。

引き続き、コミュニティのアイデアフォーラムにご参加いただくか、またはプレリリースプログラムにご参加いただき、Tableau の未来に貢献していただければ幸いです。

今すぐ Tableau Online の使用を開始するか、または Tableau 2019.3 にアップグレードし、新機能のすべてをご活用ください。